警告：一部性的差別表現が有ります。苦手もしくは不快を感じられる方はお避け下さい。
「！！×××××！！」
エロティックな口唇から飛び出したのは、聞くに堪えない下品な言葉。
しかも中指をボクに向かって立てる。
品行方正とは程遠いキミの職業は、マスメディアで一番人気の教育評論家。
そんなカノジョの言葉をボクは、ゾクゾクしながら全身で受け取める。
「よく言うだろ。美人は３日で飽きるが、何とかは３日で慣れると」
「するとヒソカは、私に３日で慣れたって言いたいわけ！？」
「慣れたっていうよりは、３日で馴染んだというべきかな」
「！！×××××！！」
「でもヒソカって、美人としか付き合わないんじゃないの！？」
「心外だな。ボクは美人を選んで付き合っているわけじゃない。たまたま相手が美人だったといだけで、それに全ての物事には例外ということもあるんだよ。さらに言えば、ゲテ物ほど美味しいと相場は決まっているからね」
「！！×××××！！」
「ものは言いようだけど、少しは人を褒めるってことを知らないの、ヒソカは！？」
「ボク的には褒めたつもりだけどね。お気に召さなかったかい。では褒めなおすよ・・・一言で言うなら、キミの両足の付け根は最高だ❤」
「！！×××××！！」
「まだ不服かい？・・・あえて言うなら個性的かな」
「個性的？それって、すごい抽象的じゃない？」
「だから良いんじゃないか。普段の行動も個性的だし、あっちの方も実に個性的だ」
「あっちの方も個性的って、どういう意味よ？そういうヒソカだって、変態そのものだよね。行動も変態なら、あっちの方も際どい要求ばかりで間違いなく変態だし！」
「それなら個性的は撤回するよ。その変態と好きでやっているキミも変態だね。キミは間違いなくボク一番のお気に入りの変態さ、クックッ」
「！！×××××！！」
まったく、なんて顔で睨んでいるんだい。
それに嬉しくなってしまうほどの下品な言葉の数々をありがとう。
全てが伏字にしなければいけないほどの言葉に、ボクは快感を覚えてしまう。
普通の女性なら躊躇う言葉を、キミは社会的地位と名声があるというのに、いとも簡単に吐き出す。
どんなしたたかな女でもブレーキを踏むところ、ボクが煽れば煽るほどアクセルを踏み込んでくれる。
もしかしたら、キミはボクを言葉だけで逝かせられるかもしれない。
キミは怒らせた時が最高に良い顔になる・・・そのことをキミは知っているかい？
不細工なキミが、どんな美人にも負けない魅力的な顔になる。
ボクに言わせれば、プロのメークアップアーティストが映像用に作った顔より美しい。
でもそんなことを褒めたら、キミはつけ上がるに決まっている。
だから教えもしないし顔にも出さない。
ボクはボクのために、キミを刺衝するだけ。
何しろヒートアップするほどに、キミは卑陋していく。
嬉しいじゃないか・・・巧みなる下劣な言葉の数々。
ボギャブラリーの多さにボクは感動する。
さすがは教育評論家♪
ボクはキミのことを分っているが、キミはボクのことなど何も分ってはいない。
ボクの人間性をボロクソに言うわりに、ボクが呼び出せば嬉しそうにノコノコとやってくる。
キミはボクにとって珍味なんだよ。
とても美味しいと言う分けじゃないけれど、無性に食べたくなる時がある。
特に戦いの前はそうだ。
跳ね上がったアドレナリンを鎮めるのにちょうどいい。
キミとの変態行為がボクを落ち着かせてくれる。
俗的な話しだが、嫌いな男からの行為はセクハラになるが、同じ行為でも好きな男からされれば嬉しい行為になるというのだから面白い。
だからボクはボクだけに許される行為をキミに求め、キミはボクだけに許される行為を求める。
これがギブアンドテークってやつだ。
ボクらの歪んだ関係はまだまだ続く。
END
2017/03/19 改稿
2009/03/12 加筆・修正
2007/07/16
Back仕上がりとしては大甘のつもり。女主の容姿と伏字は、好きなようにご想像ください。彼女の日常は、かなり抑圧されていると考えられる。